矢内原美邦プロジェクトVol.2『青ノ鳥』(作・演出・振付:矢内原美邦、出演:三坂知絵子ほか、横浜STスポット)

を観に行った。あまり期待しないで行ったが、素晴らしかった!こういうものがあるから、舞台に通い続けてしまうのだ。まったく新しい何か、をこうも軽々と突きつけてくれるともう嬉しくなってしまう。とにかく動きが凄い!からだ、ではない。身体とかそんな二字熟語はどこかに飛んでいってしまって、ひたすらすごく動く。もちろん動いてばかりでもなくて、チェルフィッチュ的な動きと言葉の乖離(身体と言語の乖離、あるいは岡田利規の言葉を借りて言えば「ジェスチャーゲームとその答え」の関係に回収されない身体と言語)などもそこかしこにみられ、大変面白い。プロジェクターでせりふが大写しになるところとか、さりげなく言ってることが面白くて、大変可笑しかった。結構暴力的な振りも多かったように思えたが、しかしそれが何かピナ的な痛々しさに接続しないところも素晴らしかった。凄い。矢内原美邦凄い。