三条会『砂の女』(作:安部公房、構成・演出:関美能留、1010ミニシアター)

を観に行った。変わった箱だなと思ったのもつかのま、舞台では役者がアップ、あれはアップだよな、やたら楽しそうにからだを動かしながらときにはじゃれあってさえ見せるあれはアップ、うん、アップを始めていたのだった。三条会ドラマツルギーは面白い。笑える。観ているあいだは思うさま笑い、そして観終わったあとは考える。なんだろうあれは。チラシには「言葉・身体・時間・空間といった演劇の諸要素と真摯に対峙する中から生まれる」舞台であると書いてある。本当に真摯に対峙しているのだとすれば、ではどういうことなのだろう。なにがどのように問題にされてどのように解決されようとしているのか。面白い!面白いぞ三条会。観劇後は北千住の街をぶらぶらしてラーメン屋に入ってみたらなんとジャズラーメン屋でソニー・ロリンズのサインがおいてあったりして楽しい思いをした後、