宮沢 章夫,2003,『茫然とする技術』,ちくま文庫

読了。めちゃくちゃ笑える本で、電車のなかで笑いをこらえることができなくなったので途中で読むのをやめ、家に帰ってから、外でいちゃいちゃしたかったけどできなかった付き合いはじめてまだ日の浅い恋人を家に帰って玄関で押し倒すように、読んだ。貪るように読んだと書いてもよかったのかもしれないが、しかしそれではあの甘やかな感触はとても表現できないだろう。甘やかなんて言葉があるのかどうか知らないが。そしてやっかいなことに果たして自分が甘やかと感じたのかどうかも怪しくなってきた。っていうか甘やかってなんだ。