二期会『皇帝ティトの慈悲』(作曲:モーツァルト、演出:ペーター・コンヴィチュニー、共同制作:ハンブルク州立歌劇場、新国立劇場オペラ劇場)

を観に行った。大変不愉快だった!演出も美術も衣裳も演技もみるべきところがなかった。しかも観客には大いに受け入れられていたので、もう何がなんだかよくわからん。公演そのもののクオリティとしてどこがどう評価すべき点なのか、喝采を送った人に聞いてみたい。「ここは笑うところなんですよ」的な観客に甘えきった笑いを笑う気には到底なれない気分であったせいもあるだろうが、志が低くないか、真摯さに欠けてはいないか、と問い詰めたい。あー。久しぶりの舞台だったのに、さんざんであった。ただ一点、クラリネット奏者を舞台に上げた演出だけは大変よろしかった。それだけ。