ジュゼッペ・トルナトーレ監督脚本 1988『ニュー・シネマ・パラダイス』(音楽:エンニオ・モリコーネ、出演:フィリップ・ノワレ / ジャック・ペラン / アニェーゼ・ナーノ / サルバトーレ・カシオほか、フランス/イタリア、カラー)

をDVDで観た。三時間ノーカット版。トトの子ども時代は大変素晴らしかったのだが、青年になってからはどうも微妙な感じで(役者によるところが大きい気はする。あ、でもエレナはすこぶる魅力的であった)、埠頭でのエレナとの再会に至ってはおいおいおいという感じで、あら、大した映画じゃないのかしら、と思いきや、ラストでやられた。素晴らしいラストであった。松浦寿輝が授業で「映画で表象不可能な対象としてのキス」とか何とかそういう内容のことをごちゃごちゃ言っていたのを思い出した。圧倒的なカタルシス