2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧
に行った.とにかくすいていて,それだけでもう素晴らしいことには違いないが,展覧会自体もちゃんとよかった.展覧会タイトルに「探検」とかつけたくなるのも分かる.まず作品の量が本当に多いのだが,「20世紀美術」全体をカバーしようという強い意志の表…
を観に行った.小劇場演劇(恥ずかしい言葉だ)を襲うウェルメイダイゼーション(明大は関係なくて,well-madization)の波がペニノにも!すさまじくよくできた,いい話の演劇であった.でもこれだったらビリー・ワイルダーの映画とか観てもいいような気もす…
に行った.第一部がそれぞれのソロで,第二部がデュオ.いやー,もう,最高であった.と,その日から五日ほど経って思い出そうとしてみてもほとんど何も思い出せない.いやー,困ったもんだ.まあ覚えていることもある.二人の奏者がそれぞれに持っている語…
読了.この作品はデレク・ベイリーに似ている,などという放言をしたが,まぁあながち放言とも言い切れないかも知れないのは,そのフォルムが問題になっているという点である.言説のフォルムを美学的な対象とするということは,実は高校生の頃によくやって…
に行った.展覧会タイトルの「異邦人」は「エトランジェ」と読むらしく,早速というか何というか,残念な感じだ.しかし,よい作品が多かった.が,よい展覧会だったかどうかは分からない.キュレーションがあまり強い自己主張をしない展示で,それ自体は好…
を観に行った.文楽で,アングラだった.臨月の妊婦の腹を切り開いて取り出した胎児をまた殺して生き血を絞る,という酸鼻を極める場面の劇的感興というのはまさに文楽のものである.その殺した妊婦が実は自分の娘であったことが発覚する,という老婆の,人…
読了.写真は今和次郎.今和次郎の仕事は本当に単純に凄く面白くて,なんともかんとも.しかし,方法については考えなければいけないが,それにしても,方法から実践は導き出されないわけで,もし導き出された気になっているのだとしたらそれは単にそういう…
読了.全三巻ある.カラマーゾフの方がよくできてるし面白いんじゃないか.ラスコーリニコフがいつまでもふらふらしているので,どうにもこうにも.と,言いたい放題だなこれは.しかし自分は専門家ではないので,まぁ放言は,どちらかといえばしやすい.そ…
読了.うーむ.都市社会学と都市論(通俗的都市論)の接合点として,他の追随を許さない地位を築いている,『都市のドラマトゥルギー』という本がある.著者は吉見俊哉.この吉見の『ドラマトゥルギー』は,タイトルの通り,都市を消費社会的な演技の空間と…
を観に行った.もちろん康本雅子を観に行ったのだが,やれやれだぜ,って感じだ.ドアタマで康本雅子が舞台に入ってきてそのまま倒れ込むのだが,その倒れ込む様があまりに素晴らしくて,この人のからだはなんて素晴らしいのだろう,と再確認した(そう言え…
読了.所収の「まなざしの地獄」が目的.連続射殺犯の永山則夫という人物について多面的に見ていくと,現代の都市は他者からのまなざしによる地獄だ!って話.だと思う.それで,なんかそれはちょっとした古典として扱われているので,ふまえなければならな…
を観に行った.なかなかおもしろかった!現代美術や現代音楽は,その作品とうまくコミュニケーションできると,おもしろい.しかしやはり,コミュニケーションが出来ても作品がおもしろくない場合というのもあって,どうもその作品の世界観がナイーヴだと,…
読了.色々と,まぁ,「まったくまたこんな本読んで・・・」みたいな感想をお持ちの方が,いるのかいないのか知らないけれど,とにかく,ちょっと話題にはなったのである.で,読んでみると,ちょっとおもしろい.特に,趣味の構造がある特定の都市(秋葉原…
読了.帯がいかにもまずそうな感じではあるものの,わりかしよい本である.特に北田暁大と森川嘉一郎の書いたものがそれぞれ『広告都市』と『趣都の誕生』のダイジェストみたいになっていて,大意を取るのに役立つ.それにしても何とも玉石混淆である.この…
を観た.VHSで.身も蓋もない映画だった.あられもない.大胆不敵.音楽(選曲とタイミング),カメラワーク(特にズーム),カットバックなど,すべて身も蓋もない.で,ストーリーや個々のセリフがまた,身も蓋もないのである.その身も蓋もなさというのは…