2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

エンキ・ビラル監督 2004『ゴッド・ディーバ』(フランス、カラー)

もDVDで観た。CGと実写のシーンがごっちゃになっていることについては、まぁどうしようもない違和感を覚える、というようなことは誰でも思うだろうからあまり書かなくてもいいとは思うが、一応書いておく。なぜこんな映画が製作されうるのか。最後まで観終わ…

ジェーン・カンピオン監督 2003『イン・ザ・カット』(主演:メグ・ライアン、アメリカ、カラー)

をDVDで観た。最近の映画ってこうなってるのかー、っていう感じの変な感覚を覚えたが、それは何となくMTVっぽいってことなのかなと思った。CM化する映画。というキャッチフレーズは映画批評として安易に過ぎるとは思うものの、やはり映像感覚が変質している…

Porcelain

宮部みゆき 2005『模倣犯(一)』新潮文庫

読了。初宮部みゆき。ふーむ。まぁまだまだ続きがあるのですね。楽しみです。

FRACTURE

エドワード・W・サイード 1993『オリエンタリズム 上』(今沢紀子訳)平凡社ライブラリー

読了。前半部分を十ヶ月くらい前に読んで、後半を最近読んだ。どんな話だったか忘れた。まぁいいか。先日読んだ北田暁大の「ノリ」とかが、まぁこういうところに端を発しているのだろうという印象を受けた。東大社会学研究室がいかに"実証研究"偏重かという…

ノヴェンバー・ステップス

珍しいキノコ舞踊団『また、家まで歩いてく。』(スパイラルホール)

を観に行った。事前にちょっとだけ評判を聞いてしまったので少し不安ではあったが、会場に入ってみてすぐに杞憂と分かった。客入れの音楽からしてすでにちゃんと考えられていて、本当にキノコは信頼できると思った。セットや構成はほとんど前作の『家まで歩…

Oh My Achin’ Back

『トリシャ・ブラウン・ダンス・カンパニー』(彩の国さいたま芸術劇場大ホール)

を観に行った。トリシャ・ブラウンの過去の作品を上映するスペースが設けられていたので少し観たが、その時点ではまだなんとも。しかしいざ始まってみると、素晴らしかった。最初はトリシャ・ブラウン本人がソロで踊った映像の上映だったのだが、もうそんな…

三島由紀夫 1960『金閣寺』新潮文庫

読了。二回目。ディテイルをほとんど忘れていたのには驚いた。小説の巧拙ということについて自分はまだよく分かっていないのかもしれない、というのもあまり気の利いた感想ではないが、まぁいいや。この日はその後、

I’m old fashioned

山海塾『時のなかの時−とき』(世田谷パブリックシアター)

を観に行った。あまり面白くなかった。初めての山海塾だったのだが、大体予想通りの感じで、ヨーロッパ受けはしそうだな、とは思った。大駱駝艦舞踏のイメージからするとだいぶこちらは去勢された(よく言えば端正な)印象で、そこもまた面白くないのだが、…

Gazzelloni

『第74回池坊東京連合支部 いけばな池坊展』(上野東京都美術館)

に行った。お花を展覧会で観るのは初めてだったが、親切で解説上手な解説者がいてくれたこともあって、非常に楽しめた。というか凄いないけばな。副えとか対とか立花とか生花とか、何か勉強になった。そしてやはり何かとごちゃごちゃしたものは好きではない…

ひこーき

worst taste presents『潜水フェティシズム vol.5』(出演:urigagarn/FLUID(from京都)/MONG HANG/サイン会(from moools)/worst taste、下北沢SHELTER)

に行った。SHELTERはなかなかの満員盛況状態で、めでたい。最初はurigagarn。地味によいバンドであった。ただメロディラインとかがストイックなのかも知れないがとにかく地味なのであった。京都のバンドFLUIDはコンピューター操作の人が一人いて、それが非常…

Birdland

チェルフィッチュ『三月の5日間』(作・演出:岡田利規、六本木Super Deluxe)

を観た。はからずもこれを書きながら忌野清志郎の「メロメロ」を聴いているが、チェルフィッチュに対しては自分は本当にメロメロなのだと思った(ちなみに各日付についているタイトルは、その日の記事を書いているときに流れた曲名を任意に選択)。まぁ出会…

三島由紀夫 1983『葉隠入門』新潮文庫

読了。山本常朝の「葉隠」を偏愛する三島のエッセイというか何というか。三島という人間は本当によく分からん。この日はその後、

メロメロ

田中泯独舞『生理歩測』(東京都立戸山公園)

を観に行った。チンドン屋のみなさんの演奏から始まり、続いて田中泯が戸山公園を練り歩くというか練り転がるというかしながら踊りながら移動。素晴らしい!最初日向でねっころがっているところなんかあまりにも迫真のホームレスなのだが、最初の緩慢な動作…

流れる雲を追いかけて

北田暁大 2005『嗤う日本の「ナショナリズム」』NHKブックス

読了。うーん。うーん。どこを突っ込んだらいいのか。とりあえず、これを読んだ人が「社会学ってこんな感じなのか」と思うのを恐れる。クリティクスとアカデミズムの違いについてはどこかでちゃんと考えないといけない気がする。あとは、自分とあまりに問題…

California

五反田団『ふたりいる景色』(作・演出:前田司郎、こまばアゴラ劇場)

を観に行った。夢のような感じが持ち味の五反田団、今回も舞台はフィルムとフィルムケースが散らばっている中に布団が二枚ぐちゃっと並んでいたりして、期待が高まる。始まってみると男女のトホホな会話がなんとも面白おかしくて大いに笑う。途中女の人が泣…

Sounds Of The Flying Pygmies

三島由紀夫 1968『花ざかりの森・憂国−自選短編集−』新潮文庫

読了。面白かった。大変素晴らしかった。自選の短編集ということで、自分であとがきというか解説というかを書いているが、どうやら処女作の「花ざかりの森」はもはやあまり好きではない(解説を書いた時点で)、らしい。良いと思ったのだが。「女方」の描写…

下千鳥

ポツドール『夢の城』(脚本・演出:三浦大輔、THEATER/TOPS)

を観に行った。何じゃこりゃー!とはならなかった。というのもまぁポツドール前々回の『ANIMAL』と非常に似ていると途中で思ってしまったからだが、しかしまぁそれにしても『ANIMAL』をあそこまで磨き上げられると凄い。今回は爆音音楽に逃げたりせず、凄い…